大阪府河内長野市から、心と身体の健康に関わる情報を発信している
理学療法士のリョウです。
医学的な難しい話も、できる限り、多くの方に解り易く伝えたいと
思っています。
今日は少し視点を変えて、医療費のお話しです。
先日の新聞で掲載されていた記事から抜粋して紹介するとともに、
私見も交えてお伝えしたいと思います。
平成27年度の医療費 最高の41.5兆円
多くの人が「超高齢社会」、「医療費の増大」というキーワードは
聞いたことがあると思います。
私も医療者なので、これらの関連する事項は常にアンテナを
はっているのですが、そうでない方にも改めて認識して欲しいな
と思い、記事を書きました。
このグラフは概算医療費といって労災医療は含まないものの、
医療費全体を示す国民医療費の約98%に相当するものです。
特に前年度に比べて1兆5千億円増で過去最大の増加幅に
なったようです。
特に私の読んだ新聞記事では高齢化や医療技術の高度化、
高額な新薬の使用の影響と書かれていました。
ただ、年間で41.5兆円や、1.5兆円と言われても
今一つリアリティが沸かいないという方も多いとい思います。
そんなあなたにはこんな数字はどうでしょうか?
平成27年度の1人当たりの医療費
国民全体の平均 32万7千円
75歳未満 22万円
75歳以上 94万8千円
いかがですか?
少しリアリティが沸いたのではないでしょうか?
これはあくまで平均なので、もっと使っている人もいれば、
そうでない人もいると思いますが・・・
少し身近な数字に置き換えると色々考えさせられる数字かと思います。
特に75歳以上では、かなりの医療費の増大になっていることや、
医療費の増大に「医療技術の高度化」、「高額な新薬の使用の影響」
というのが私的には気にかかります。
今、世の中の科学技術の進歩は目覚ましく、私たちの生活は豊かになりました。
たとえば車についてはエアバッグの普及や、自動ブレーキを搭載した車などにより、
交通事故は減少しています。さらに、今後は自動運転の技術も導入されれば、
渋滞緩和やさらなる重大な事故の減少にもなるでしょう。
ただ、医療については技術革新により、今まで治療できなかった病気が治る
ようにもなりましたが、一方で、「がん」になる人も増え、
医療費の増大は加速しています。
普通に考えて、医学が進歩したんだから、病気が減って、
もっと国民が健康になり、医療費が減ってもいいんじゃないの?
と思いませんか?
(確かに、日本は高齢化の影響も大きいので簡単ではないのですが・・・)
この現実を、これからの時代をに担っていく、壮年世代や、
私のような30~40代、あるいは私の子供達の未来を考えると、
特に私は理学療法士という医療者の端くれとして、
何かできないかと日々、考えさせられます。
そしてそのキーワードはやはり
「予防医学」、「健康寿命を延ばす」といった
ところになるのは多くの方が感じていることだと思います。
これからも、「予防医学」、「健康寿命」に関する記事や情報、
今すぐでも実践できるようなことなんかを情報発信できればと
思っています。
今の日本の医療の現状と、自分の健康観について
少しでも見つめ直すきっかけになれば幸いです。
それでは今日は以上です。
どうも最後までお読み頂きありがとうございました☆