ピラティスとはジョゼフ・H・ピラティス氏が20世紀前半に真の健康と幸福を手に入れるために提唱された身体調整法で、アメリカ・ドイツ・イギリス・日本・韓国・など世界中に広まっているエクササイズ・メソッドです。
ピラティス氏は幼少の頃より身体が弱くそれを克服するためにヨガ・器械体操・ボクシング等を行い鍛錬をしていました。その経験をもとに自ら運動プログラムを開発したと言われています。特に第一次世界大戦で負傷した寝たきりの患者のためにマットレスベッドに使用されていたスプリングを使ってサポートや抵抗を与えることを考えつき、現在のマシンピラティスの一つである「キャデラック」というベッド型の器具を開発したとされており、リハビリとしてもピラティスが受け入れられている理由の一つになっています。
ピラティス氏は戦争後、アメリカに移民。ニューヨークのジムでは働き始めます。そのジムの近くにはカーネギーホールやブロードウェイがあり、ダンサーやバレリーナが練習するためのスタジオがあったこともあり、多くのダンサーやミュージシャン、体操選手、アスリートがジムに訪れピラティスの指導を受けました。そこで認められ、その噂はハリウッドのセレブリティーなどにも広まっていき人気が高まりました。
その後、ピラティスはエクササイズメソッドの枠を超えてリハビリとしても医師に認められ、理学療法士、スポーツトレーナーたちが解剖学・生体力学的概念の解釈を加えて、ピラティスのエクササイズをさらに発展させ現代に至ります。
日本では女優がスタイルアップのために取り入れたことから話題となり、メディアやSNSでも取り上げられるようになりましたが、上記のように元々はは身体の弱い人のためのリハビリから発展していることから、海外ではフィットネスとしてだけではなくリハビリテーションピラティスとして医療機関やリハビリの施設でも積極的に行われています。
現在、ピラティスの多くの弟子が個々にエクササイズを発展させ、○○ピラティスと様々な流派があり、日本の武道における○○空手のように多種多様な発展を遂げています。
1996年にピラティスの商標登録をめぐり訴訟が起きますが、2000年に普通名詞となり、知識や情報の共有が世界中に広がり、現在も発展を続けています。
ピラティスには大きく分けて、クラシカルピラティス(ピラティス氏がしていたものをそのまま引き継いでいるもの)と、コンテンポラリーピラティス(より現代的なアレンジを加えたもの)の大きな流れがありますが、リハティスプラスではその両方を学んだ経験からそれぞれの良い所を活かしながらレッスンやリハビリとして取り入れています。
また、さらにピラティスはエクササイズの方法として大きくわけて「マットピラティス」と「マシンピラティス」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
これについては別ページにてその違いの詳細を説明しています。