最近はメディアでも姿勢改善という言葉をよく目にするようになりました。
あるいは「歪み」というキーワードもそうですね。
ただ、そもそも本来のいい姿勢ってどんなの?
と、一般の方は知らない方も多いと思いますので、今日はその基本的なことをお伝えしたいと思います。
大阪府河内長野市にある
予防医学に特化した整体サロン&ピラティススタジオ
リハティスプラス代表 心と身体の温活セラピスト 乾亮介です。
医学的な難しい話も、できる限り、多くの方に解り易く伝えたいと思っています。
理想的な姿勢とは?
私は理学療法士なので、病院時代は患者様、あるいは患者様でなくても看護師さんなんかに、「私、姿勢悪いのよ!!」ということでよく相談を受けることがありました。
また、僕自身は高齢者の猫背をなんとか伸ばしたいということで色々研究したり、臨床でも取り組んでいたので、少し姿勢フェチなところがあります。
ただ、一概に「姿勢が悪い」といっても、どこがどう悪いのか? いわゆる基準みたいなものを知って頂くと、色々と修正したり、改善にむけての指標にもなったりするので、今回の記事ではそのことについて少し解説したいと思います!!
因みに僕のブログを読むよりも、遥かに体系的にまとめられたいい本があるのでまずそちらを紹介しておきます。
この本は僕もお薦め図書として推薦しているものなので、気になる方は是非、記事を読んでみて下さいね。
姿勢の教科書
ただ、こんな専門っぽい話は理解できない。
あるいは、じっくり本を読んでいる時間がない。
という方もおられると思いますので、僕がいつも腰痛予防教室とかでお話しするときに使うスライドを用いて簡単に解説したいと思います!(^^)!
理想的な姿勢とは?
この図は、先ほどの「姿勢の教科書」の一部を改編し、僕が人の身体を横から見た場合に、だいたいどのあたりを通れば理想的なのかということを簡単にまとめたものです。
ただ、この図の「肩峰?」「大転子?」という言葉は馴染みのない方には分からないと思います。(専門職の方はこれでいいと思うのですが・・・)
また、自分の身体を真横から自分でみることってあまりできないと思いますので、自分の主観の視点で、どういうポイントに気を付ければよいかを紹介したいと思います。
次の図なら少し分かりやすくなっていると思いますがいかがでしょうか?
一番最初の図はポイントが6か所なんですが、これは4箇所です。もちろん6か所のポイントが押さえられたらいいんですが、最初からそんなにすべて意識したり改善することはまず無理です。
なので、少しポイントを絞って理解するならまずこの4箇所を最初に僕はお伝えしています。足から順番に解説しますね(^^)/
まずは取り組みやすい姿勢の4ポイント
1.足のくるぶしの前方に重心がくることが第一歩です。
踵に重心がある場合はいわゆる後方重心で、姿勢が崩れやすいです。
そして何より腰部の負担が大きくなります。
踵を挙げた際に重心が親指の付け根にくると思うのですが、踵を下ろしても、つま先立ちした時の重心に近い位置にあると理想的ですね。
2.骨盤の先端と恥骨を結ぶ面が床と垂直
上の図は横からなので分かりにくいですが、骨盤の先端は1か所ですが、前から見ると左右両方の骨盤に、出っ張ったところがありますので、その2点と、恥骨の1点を結んだ三角形の面ができるのですが、この面が床と垂直が理想的です。
3.腰椎は反りすぎず、軽く前方に彎曲している。
実は「2」の骨盤の先端と恥骨を結ぶ面が床と垂直 ができると自然に、この3番もできるようになります。逆に言うと、3の状態になっていないと2ができていないということになります。
ただし、過去に背骨の骨折歴や側彎、加齢による変性が著明な場合はこの限りではありません。
そして、この2と3は連動しているのですが、、、、できると一番左図の「理想的」な姿勢のように、腰部に自然な前方への彎曲(=前彎)ができます。これが理想的であると言われています☆
そしてこのように骨盤と腰椎のポジションが決まることで初めて、背中あたりの彎曲のカーブも自然になり、結果的にも頸部の負担が軽減したりします。
そしてこの骨盤・腰椎のポジションが決まることで図に書いてあるのメリットが得られます。
・身体にかかる衝撃をもっとも吸収しやすい
・腹筋の力が入りやすい(腹筋・背筋のバランスが良い)
・呼吸がしやすい
4.頭頸部は胸椎の延長線上
最後が頭頚部のポジションですが、これは胸椎-頚椎は繋がっているので、まず頚椎は胸椎の延長上にあるのが理想的です。そして、頸椎の延長上に頭部が無理なくあるというのが理想的です。
逆に頸椎と胸椎に角度があると頭部も結果的には無理な位置になります。また、下の図をみると分かるように骨盤-腰椎-頚椎からの繋がりで頭部の位置が変化しているのが理解できると思います。
そして、あえて理想をいうのであれば、頭部にある耳の穴と、肩甲骨にある肩峰という場所が一直線上にあることが理想的であるとされています。
全ては繋がっています
さて、ここまで骨指標を中心に理想的な姿勢について解説してきました。
ただ、これらは決して単独で位置が決まっているのではなく、全て骨や筋肉、筋膜、靭帯などいろいろな繋がりがある中で、互いに影響しあって、形成されています。
なので、どれか一か所だけというよりは、全体的に変化をさせていく必要があると思います。
ただ、あえて言うなら、骨盤の配置というのは取り組み易く、また骨盤の配置が整うのことで、腰椎-胸椎-頚椎と整えやすくなります。
また、立っているとどうしても足裏や足首の影響、また太ももなどの大きな筋肉の影響により骨盤も影響を受けるため、一概に骨盤をいい位置に整えるといっても難しい場合もあります。
さらに言うとその影響のパターンは人によって様々です。
なので、姿勢改善は無理をせず、近くにいる専門家に相談されることをお薦めします。
ただ、できる限り日常でも意識するということはわるいことではありませんし、できる限り分かりやすく、今後もそのための情報は発信しようと考えていますので、楽しみにしていてください。
それでは長くなりましたが、今日のまとめをして終わりにしたいと思います。
本日のまとめ
理想的な姿勢のための4つのポイント
1.足のくるぶしの前方に重心がくることが第一歩
2.骨盤の先端と恥骨を結ぶ面が床と垂直
3.腰椎は反りすぎず、軽く前方に彎曲している。
4.頭頸部は胸椎の延長線上
5.全てのポイントは影響し合っているので、全体を意識し、変えていくことが必要
少し長くなりましたが、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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